Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
それまで黙っていた壱夜が、突如口を開いた。
グッジョブ壱夜!
あたしの言いたかったことを代弁するかのように発せられたその言葉。
心の中で“ナイスツッコミ!”“やっと大阪人の心が染みついて来たんちゃうか!?”そう壱夜を褒め称える。
こうして脳内で拍手が巻き起こる中、隣でのっそりと影が動いた。
「しゃーねぇ、行くか」
そう呟きながら、小さなあくびをその場に残して行こうとするのは他でもない―――壱夜。
『わーすごーいイチ…―――ってあんたも行くんかよっ!』
「へ?」
まさかの壱夜の言葉に少々裏切られた感はあったが、まぁ仕方ない。
あたしの華麗なノリツッコミが決まったことだし、キリの良い所でこのぐだぐだなネタを終わらせよう。
『な、何でもない!ほらもう行こっ』
立ち上がった壱夜の背中を後ろから押しながら、ドアの前で待つ日向に近づく。