Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





半歩前を歩く壱夜のかかとを眺めながら、その長い脚に置いていかれないようについていく。


けどそんな心配しなくても、歩幅をちゃんと合わせてくれるのが壱夜らしい。


顔良し、頭良し、性格良し。


どこまで完璧な男を目指してるんだ、この人は。


女の子が放っておかない筈だろうに、彼女、作んないんだろうか。


『イチって彼女欲しくないん?』


次の瞬間、思っていたことが口からこぼれた。


今まで考えたこと無かったけれど、なんだか不思議だ。


そういえばあたし達って、あまりこういう話したことがない。







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