Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





真っ白な世界に黒を落とすその存在は、今にも交わろうとあたしの脳内をチラつかせる。


視界の端に映るそれに視線を合わせると、思った通り奴らはいた。


「あんたら災難やったなぁー」


ケラケラと笑う高い声。


「聞いたで綾子、お前やらかしたんやろー?」


あたしの頭から消えてくれない、その存在。


「やらかしたも何も、あの女が悪いんやもん。あたしは何もしてないっての」


「ははっ、窓ガラス突き破ってまで机捨てたヤツがよー言うわ」


津田綾子、そして稲葉光輝含め残りの4人。


思わず足を止めたあたしの視線の先で、彼らは楽しそうに笑っていた。




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