Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
手を組んだ…?
何が何なのか理解できなくて、ただでさえ回らない頭はパンク寸前。
ただ、この会話の内容が全く良くないことだけは分かって―――
そして、あたしのせいで日向が傷つけられたんだって事も。
怖くて、手足が震える。
「綾子鬼やなー」
「うるさいわ」
「陽菜ちゃんも可哀想になー。こんな女の魔の手にかかって」
茶色い髪の彼はそう言うと、壁に寄りかかり軽く口許に笑みを作る。
「はぁ?聞き捨てならんけど。あんた等もあの女で散々楽しんだくせに」
「ははっ、せやっけ?」
薄い笑いを顔に張り付け、奴は楽しそうに笑う。