Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





逃げろ、逃げろ、逃げろ。


頭に響く警戒音。


半歩前に歩いていたはずの壱夜の姿が、どんどんと遠のいていく。


「でもまぁ、楽しかったし」


動け、あたし。


「俺、もしかしたら変態かもなー」


お願い、イチのとこまで走って。


「あの子の苦しそうに泣き叫ぶ声がさ、耳から離れへん」


―――日向、助けて。




< 729 / 841 >

この作品をシェア

pagetop