Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





彼の体温があたしの身体を包み、その温かさにまた涙があふれる。


どうしてだろう、なんであたしだったんだろう。


本当なのか?……そんな事は聞かなくても分かってしまった。


だってさっきの日向の反応、肯定だと言ってるようなもんだ。


『…っく……うー…』


認めたくないけど、そう言うことらしい。


あたしはただ泣くばかりで……。


日向の首に腕を回すと、彼は何も言わずそっとあたしを抱きあげた。


縋りつくあたしに、ただ彼は辛そうな表情を見せるだけで。


ゆらゆらと歩を進める日向の足取りは、いつになく弱々しかった。




< 738 / 841 >

この作品をシェア

pagetop