Heavenly sky-あたしと君に残された日々-




紫に腫れたその左頬を見て、クスリと笑った。


「お前、まだ日向に殺されてぇのか?」


「あぁ!?」


「だから、」


「……ふっ…アホか、あいつにそんな度胸ある訳ないやろ」


―――こいつは何も分かってねぇ。


あいつは……日向は、陽菜のためだったら悪魔にだってなるヤツだ。


今も、お前たちをぶん殴りたいに決まってる。


……耳に届いていた、あの会話。


何気なく聞いていたけれど、本当に良かったんだろうか?


最後の津田の言葉を思い出す度、陽菜の辛そうな顔が浮かぶ。




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