Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
「…ごめん、ごめんな」
その謝罪に何も返さないのは、聞かなくても理由は分かっているから。
いいよ、日向。分かってるから。日向は悪くないよ。
「……ごめん、」
けれど、あえてその言葉は言わなかった。
なんだか彼の逃げ道を潰してしまいそうな気がしたから。
“悪くない”そう言われたところで、日向は自分を責めることをやめはしないだろう。
あたしは真実を知って、ただ悲しいだけだ。
けれど何もかも覚えてる彼の辛さは、きっと計り知れない。
それも今まで必死で隠し、一人で抱えていたのだから―――。
あの日何があったのか知りたいけれど、それを知って、日向の心を少しでも楽にできるんだろうか?
あたしは―――耐えられるのかな?