Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
いつもの場所にいるであろう、あいつを探す。……が、
「は?どこいってん、あいつ」
いくら教室を見回しても、あの栗色頭は見つからない。
「あーくそ。あいつ誘ってサボろーおもたのに」
そう暴言を吐きながら、組んだ両手を後頭部に、後ろへグッと身体をそらせる。
窓から夏の蒸し暑い風が流れ込み、空腹の俺は顔をしかめた―――と、突然。
「うぉ!?」
頬に感じた刺激に勢いよく振り返れば…
「陽菜…」
そこには楽しそうに「へへっ」と笑う、幼なじみの姿。
そうまさに俺が探していた、栗色頭のあいつがいた。