Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





「どこに乙女がおんねん」


絶叫するあたしの肩に、後ろからずしっと腕が回った。


『どこって…ここやここ!』


「えー?どこやー?」


わざとらしく手をかざしてキョロキョロ見回す日向に、


『ここ!あたしのことや、このアホ!』


どうにか反撃しようと吠えまくる。


それを見て、壱夜がくすくすと笑う。


平和な日々。こんな毎日がずっと続いて欲しい。


そう願うあたしは欲張りだったんだろうか。




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