Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
―――☆
「なんやねん、あいつ」
陽菜が去った教室。イラついたように髪を手で崩しながら日向が俺の前に座る。
「なぁ、あいつ俺がきた途端不機嫌になったよな?」
「……さぁ?」
「あーマジで何やねん!」
―――鈍い。鈍すぎる。
目の前で真剣に悩む親友と、その幼なじみ。
そりゃこれだけ近くにいても、それ以上にはならないわけだ。
―――そして。
「なんだよ」
さっきからじっと俺の顔を見つめる日向に、ぐっと顎先を掴まれた。