Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
☆霊感少年の本音
―――『ちょっと日向!』
「いたっ!」
救急箱にあった包帯が日向の顔にクリーンヒットする。
『邪魔せんとってよ、もう!』
けらけら笑う日向に気が散って、なかなかうまく出来ない。
そう思いながら、壱夜の手に包帯を巻きつけていく。
「やばいってお前!何でそんな不器用やねん!」
『うるっさいなぁ!』
壱夜の手を指さして壊れたように笑う日向に、もう一度包帯を投げつける。
さぁ、もういちど。
そう思い、まるでグローブでもつけているような壱夜の手を取ると、
「陽菜、もう大丈夫。ありがと」
苦笑いの彼に速攻で止められた。