Heavenly sky-あたしと君に残された日々-






ジンジンする小指に構わずローファーに足を突っ込むと、


『行ってきまーす!』


慌ただしく扉を開けて、いつもより早足で家を出た。


金とピンクのメッシュが入った、自慢の栗色ロングパーマが風を通していく。


『もぉ、朝からしんどいわぁ』


自業自得の言葉を吐きながら、門の前に立ったとき、既に時計の針は10時を回っていた。





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