Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
背筋が冷たくなって、どうしようもない恐怖に襲われる。
―――俺は、2度もあいつを失うのか?
そう思った途端全身の力が抜けて、崩れるように膝をついた。
「……お前は、このままでいいのかよ」
弱々しく発せられた壱夜の声に、目の奥が熱くなる。
「…良いわけないやろ」
「だったら!」
「でも!……俺になにが出来んねん!」
自分でもびっくりするほど、大きな声が出た。
焦りと不安で、なにが正解なのかが分からない。
―――だって、消える?あいつが?
そう思うと震えだす手に、目の奥が熱くなる。
それほど俺の中で陽菜の存在は大きくて、想えば想うほど動けなくなる。