Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
一瞬びっくりして体に力が入るも、すぐに彼の少し震える肩に気づいて力を緩める。
「ごめん」
そう謝られて、思わず涙が出そうになった。
『ううん、いいねん』
「……」
『うち、後悔とか何もないし』
―――あほ。そんなん嘘、後悔ばっかや。
『そもそも何で幽霊になって戻って来たのかも分からんし』
―――今やったら分かる。何でこんな姿で、こんな辛い思いしてまで戻って来たのか。
『もう、大丈夫』
そう言った自分の肩が小刻みに震えていることに今更ながら気がついた。
「お前らほんとにバカだよ」
呆れたように壱夜が言って、あたしの身体をゆっくりと離す。
―――その切ない表情に、やっぱり胸が苦しい。