Heavenly sky-あたしと君に残された日々-





『そ、そりゃさ、死んだのにずっとこのまんまなんて、そんな都合のいい話無いかもしれへんけどさ』


「……」


『やっぱり死んだ人はちゃんと天国に行かなあかんわけで』


―――あぁ、だめだ


『でもさ、やっぱり日向とイチと過ごす日々は楽しくて…』


―――何でなんよ


『もっとこのままでおれたらって、このままでいたいって』


―――笑ってサヨナラしたいのに


『別れがこんなにつらいなんて…知らんかった』


―――涙があふれて止まらない


こんなにも言いたいことがあるのに、言わなくちゃいけないことがたくさんあるのに、あたしはやっぱりダメなやつだ。


日向と過ごした思い出は、こんなにも胸をあったかくするのに―――


『さよならなんて、言いたくなかった』


涙を堪え顔を上げると、勢いよく抱きしめられた。


…けれど日向の手の感触は肌をすり抜け消えていき、あたしの身体から離れていく。






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