Heavenly sky－あたしと君に残された日々－

こんな言い方おかしいのかもしれない。


大袈裟だって笑われるかもしれない。


けど、それくらい日向はあたしにとって大切で―――


『あんたの事大好きやった』


これが素直じゃないあたしの、最期の意地っ張り。


過去形で終わらしたその言葉に、日向の目から一筋、静かに涙がこぼれ落ちた。


あたしが見る、最初で最後の日向の涙。


それを見ただけで鼻の奥がツンとして、胸が痛くて、また涙があふれる。


『日向、うち思うねん』


「……」


『今までこれだけアホなことやって来たんやもん。きっとうちら来世でも一緒や』


「……っ…」


『だって、こんな息ぴったりで相性のいいコンビ、うちら以外におるわけないんやもん』


「あぁ…そうやな」


『それに、こんなにもあたしのこと分かってくれるの、日向以外に誰がおるんよ…』


そう言ってぐっと唇を噛み締めると、風がさわさわと心地よく頬の涙を乾かしてくれる。


彼はそんなあたしを見て軽く笑うと、


「―――俺以外に、おるわけないやろ」


真っ直ぐあたしの目を見ながら、日向の強い言葉が耳に届いた。