Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
「ほんと、嵐みたいなヤツだったよな」
「あぁ」
俺にとって唯一無二の存在だったアイツ。
その存在は計り知れないほど大きくて、正直アイツがいなくなってからの俺の生活はとんでもないもんだった。
―――でも、もうそれも今日で卒業だ。
俺がこの苦しみにとらわれてばかりじゃ、アイツは多分悲しむだろうから。
だから、卒業する。
「わりぃ日向。ちょっと喉乾いたから飲み物買ってくる」
「あぁ」
いつもアイツが与えてくれていた幸せ。
それだけで俺は強くなれる。
―――だけど、この気持ちを忘れるんじゃない。
寄り添って生きていく。
陽菜と過ごした日々を、アイツが生きていたという記憶と一緒に。