Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
この時間なら、余裕で3限目の数学に間に合う。
まだ一学期の終りだと言うのに、これ以上数学の授業を欠席すると単位を落とし兼ねないあたしは、自分でもバカだと思う。
何事も後先深く考えないこの性格は、いい加減早く直した方がいいような気もする。
取りあえずホッと胸を撫で下ろし、乱れた前髪を見上げながら手で直すと、校舎の方へと足を進めた。
2限が終わるまで、あと30分程度。
人一倍面倒な事が嫌いなあたしは、遅刻した授業に途中出席……なんてガラじゃない。