Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
「陽菜は幽霊や。そやけど、こうやってクッションも掴めるやろ?」
頭の悪いあたしに、身振り手振りでクッションを差しながら教える日向。
その姿をじっと見ながら頭をフル回転させ…
『うち、お弁当作れるやん!』
やっと閃いたあたしは立ち上がると、クッションを投げ捨てて日向の方へ振り向き、その胸に飛び込んだ。
『日向、うち明日からもまたお弁当作って行くからなっ!覚悟しときやぁ!』
「覚悟って…お前なぁ」
嬉しくて、呆れる日向の声が遠くに聞こえる。