恋し愛しい人
「す…すいませ…怪しい者では…ないので…大丈夫…です」

グズグズしながら言ってもその足元は動かない


「あの……っ!!」


顔を上げようとすると、目の前にハンカチを差し出す手


ま…まさか…なぜ…

私は泣きはらした顔で横に立つ人を見上げた
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