カ ケ ラ ノ セ カ イ
真驪亞「…それは頼もしいのです」

真驪亞がやっと笑った。

隼人「…なら遅刻だが…学校に行くか」

真驪亞「はいなのです」

俺達は学校に向かっていると嵬がいて…顔を真っ青にしていた。

どうしたのだろう…

真驪亞「…嵬…どうしたのですか…?」

隼人「本当どうしたんだよ…」

嵬「…美紅琉…いや…美紅が…学校の倉庫で…死んでいた…」

隼人「…美紅琉…が…?」

真驪亞「…美紅琉…助けられなくてごめんなのです…」

嵬「…美紅の死体は…背中を刃物で刺されて、顔を半分ぐちゃぐちゃに砕かれている…」

真驪亞「…酷い殺し方をするのです…犯人なんか血は赤のはずがないのです…」

俺は…また…一人を守れなかった…
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