カ ケ ラ ノ セ カ イ
真驪亞「…隼人…椿が…来てしまったのです…」

俺はやばいと思った。

椿が…美紅琉のことを知ったら…

椿「何やってるの?早く教室にみんな戻りなよ…………」

椿が…美紅琉に気づいた…

椿「…なん…で…美紅…顔が半分…砕かれてる…の…?」

冷静を保とうとしているが涙が流れている…

椿「…美紅…僕から…なんで離れるの…?なんで…?戻って来てよ…僕のところでまたはにかんでよ…ねぇ美紅」

椿は泣きながら美紅琉を求めた。

俺達は慰めることも…声をかけることもできなかった…

それくらい…椿には…美紅琉が…大きい存在だったんだ…

真驪亞も俺も佑朔も泣いた。

今、戻って来た嵬は…みんなを冷酷な目で見つめていた。
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