2章












「おーまーたーせっ♪」




ドアを開けて入ってきたのは‥‥


拓也先輩と、


間違いない。

あの、藤原裕太先輩。


いや、芸能人の藤原裕太。



すらっとした体型、

黒髪は無造作にセットされていて、

白い肌に大きな目、薄い唇、


なんていうか‥すごい存在感‥




「この子たち後輩だよ。こっちが奈々ちゃんで、お前に会えて泣いてるのがユカちゃん(笑)」


「え、なんで泣いてんの?(笑)」



「お前のファンなんだってさ。」



拓也先輩と普通に会話する藤原裕太。


どうしよう、緊張して固まっちゃう‥




「えっと‥ユカちゃん?泣かないで?」


きゃー!藤原裕太が!ユカに話しかけてる!


「うぅ‥大ファンなんです‥握手して下さい‥」



「握手?(笑)いいよ、握手なんかいくらでもしてあげる。それより今はこっちのがいいかな?」



そう言ってユカの頭をなでた。


「‥‥!」



ゆかは今おきてる状況が信じられないような顔で藤原裕太をみている。


そりゃそうだよね、大ファンだった人が自分の頭なでてるなんて‥


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