社長のご指名
――――――信じたい。
信じたいけど、もしもの事を考えてしまう。
「紗衣は章菜と修一くんの宝物なんでしょ?修一くんも見守ってくれてるわ。」
お母さんの言葉に何度も頷いた。
どのくらい時間が経ったのかわからない。
静まりかえる病室。
カチカチと秒針の音がやけに響く。
紗衣が帰って来るのを前に、もう一度先生が来た。
私のいるこの部屋は特別個室で、担当医と最初に見た看護師しか入れない。
面会も私が許可した人しか入れないようにとしてくれた。
先生は私が誰だかわかっていて特別に待遇してくれた。
私の怪我は全治4ヶ月。
5種類の薬を渡され、朝・昼・夜きちんと飲まなければならない。
歩けない私は骨が繋がるまで寝たきりになってしまう。
信じたいけど、もしもの事を考えてしまう。
「紗衣は章菜と修一くんの宝物なんでしょ?修一くんも見守ってくれてるわ。」
お母さんの言葉に何度も頷いた。
どのくらい時間が経ったのかわからない。
静まりかえる病室。
カチカチと秒針の音がやけに響く。
紗衣が帰って来るのを前に、もう一度先生が来た。
私のいるこの部屋は特別個室で、担当医と最初に見た看護師しか入れない。
面会も私が許可した人しか入れないようにとしてくれた。
先生は私が誰だかわかっていて特別に待遇してくれた。
私の怪我は全治4ヶ月。
5種類の薬を渡され、朝・昼・夜きちんと飲まなければならない。
歩けない私は骨が繋がるまで寝たきりになってしまう。