白衣を脱いでも恋してる
「今日の先生、なんか…いつもにも増してすご…」



「一体…なんだったの…かな?」



「え?」



ひとり残されたあたしは、先生が出て行った方を見つめながらポツリと小さく呟いた。



「ってか、この花束…」



“返事”って…



“時間やるから悩め”って…



「意味…花言葉か何かかなぁ…?ねぇ、由奈…どう思う?」



「ん~」



そして、バラ…だと思うけど、少しだけ潰れた花束を2人で見つめながら首を傾げた…



その時、



カランカラン…



「「あっ!!いらっしゃいませ~!!」」



突然のお客様のご来店にあたしと由奈は同時にドアを見た。

< 57 / 65 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop