僕等が保つべき体温の最大
6 好きだというひとつの結論
菜緒は、圭一と握りあった手の温もりを思い返している。
”あったかかったなあ”
こうやって何度も思い起こしては、ニヤケている。
”どうしようかなあ…”
そしてその度に、こうして落ち込んでいたりもした。
”ハア…”
結局、最後はため息になる。
圭一と初めて話したあの日以来、ずっとこの調子だった。
菜緒はとっくに気付いていたが、完全に圭一の事が頭から離れなくなっている。
その事を認めていいのか悪いのか、それだけが悩みの種だった。
菜緒は自己紹介をするとき、自分の事をポジティブだと言ってしまう。
別に、悩む事をしないわけじゃない。
悩む事が嫌いだからこそ、こう言うのだ
それがこの悩みよう…。
今の場合、圭一に彼女がいても突っ走るべきか、キレイにあきらめて次に向かうべきか、それが菜緒の悩みだった。
考えて見れば、どっちもポジティブではある。
”あったかかったなあ”
こうやって何度も思い起こしては、ニヤケている。
”どうしようかなあ…”
そしてその度に、こうして落ち込んでいたりもした。
”ハア…”
結局、最後はため息になる。
圭一と初めて話したあの日以来、ずっとこの調子だった。
菜緒はとっくに気付いていたが、完全に圭一の事が頭から離れなくなっている。
その事を認めていいのか悪いのか、それだけが悩みの種だった。
菜緒は自己紹介をするとき、自分の事をポジティブだと言ってしまう。
別に、悩む事をしないわけじゃない。
悩む事が嫌いだからこそ、こう言うのだ
それがこの悩みよう…。
今の場合、圭一に彼女がいても突っ走るべきか、キレイにあきらめて次に向かうべきか、それが菜緒の悩みだった。
考えて見れば、どっちもポジティブではある。