ひとりがさみしいなら
「裕貴くん!!
部活何やってんのー??」
『おまッッ・・・・・
オレの部活知りたくて電話してきたのかよ!?』
「知りたいんだもーん」
あたしは裕貴くんに電話した。
どーしても部活が知りたかった。

『一応・・・サッカー部だけど』

「さ、サッカー部!?」
サッカー・・・かっこいい!!
「背番号は!?」
『10』
「じゅう!?エースナンバーじゃん!!」
『まぁな』
すごい・・・エースなんて!!

あたしは電話を切った後、下校した。


だけど・・・なんだろう。
誰かにつけられてるような・・・。

・・・
「!??」
何・・・!?苦しい!!
あたしは後ろを振り向いた。

すると、目だけ出た男があたしの口と鼻を手で押さえていた。
「な・・・なんなんです・・・か・・・」
駄・・・目・・・
意識が・・・・・


そのとき―――――――――

ドォォォォォォォォォォォォン!!!!


「・・・!?」
夢でも見てるのかと思った。

目の前には、裕貴くんがいたから・・・。

「ゆ・・・きく・・・」

・・・そこからの記憶がない。
今・・・ここは病院。


あたしは静かに目を開けた。

「萌香・・・!!」
「あ・・・れ。裕貴くん・・・」



「ばかやろー・・・!!」



・・・??

なんだろうこれ

あったかい・・・・・。
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