ひとりがさみしいなら
取り合い
司に告白されてから1週間・・・。
あれから、少し裕貴くんと司が張り合ってるみたい。
なんか・・・あたしもう無理。
麗ちゃんに相談しないと生きてけないよ・・・。

「・・・モエ??
なんかあったの?元気ないよ」
学校に行くと、未咲が心配してくれた。
「ううん・・・なんでもないよ」

「モエの馬鹿っっ!!」

・・・え??
あたしは未咲にいきなり馬鹿って言われ、さらに未咲のペンケースを頭に当てられた。
「み・・・未咲??」


「あたしたち・・・親友だったんじゃなかったの?
親友だったら、もっと相談してほしいよ!
あたしを・・・頼ってほしいよ!!!」


未咲のこんな顔、初めて見た。

ううん―――未咲は親友。

ずっとそう思ってた。


「・・・ごめん未咲・・・」


相談しよう。

未咲に・・・司の事。

裕貴くんとゆいちゃんが同一人物だって事はさすがに言えない。

あたしは未咲に司に言われた事、全部話した。
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