ひとりがさみしいなら
小結菜ちゃんを残し、男たちはさっさと帰ってった。

“ほんっとうざいわよね、葉月裕貴”・・・。

なんで?ラブレター渡したんじゃなかったの?

少ししたら、小結菜ちゃんが歩きだした。
・・・学校に向かってるっぽい。


「小結菜ちゃん!!!」


あたしはたまらなくなって、とびだしてしまった。
なんでそんな事するのか聞きたかったから。
「あ・・・萌香ちゃん・・・!!」

「・・・小結菜ちゃん・・・。
小結菜ちゃんって、何部?」

あからさまに知りたい事を言ってみた。
まぁ・・・まだ頂点に入ってないけど。

「私、サッカー部マネです!」

・・・!
サッカー部の・・・マネージャー!?
じゃあなんで・・・マネなのに裕貴くんをひがむの!?


「あ・・・あの。
さっきの会話聞こえちゃったんですけど・・・。
“ほんっとうざいわよね、葉月裕貴”っていう・・・」


あたし、言っちゃった。
頂点を・・・。

小結菜ちゃんは一瞬びっくりした顔をし、すぐとりなおした。


「ばれちゃったもんは仕方ないわね・・・」


え・・・
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