ひとりがさみしいなら
・・・ここ

どこだろう・・・。


白い壁と床・・・



あたしはガバッと起き上った。

ここ・・・病院・・・?


「萌香・・・!」
「あれ・・・お母さん・・・お父さん?」

なんでみんながここに・・・


「お前、痴漢に襲われたんだろう?
意識失って・・・今は安静にしろ」


お父さんの優しい声に、ハッとする。



「ゆ・・・っっ
裕貴くんは!?無事なの!?」



・・・裕貴くん・・・

「あぁ、彼なら―――――
隣の部屋で寝てると思うわ。
行ってみる?」

お母さんの言葉に、強くうなずいた。
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