ひとりがさみしいなら
「うっっ・・・うぅ・・・」

あたしは今、裕貴の病室。

式のあと、寄ったんだ。

あたしは美咲との別れがつらくて、いまだ号泣中。

それを裕貴がなぐさめてくれる。



「そうか・・・でも未咲ちゃんは、夢のために・・・。
萌香にだってあるだろう?
“夢”・・・」



あたしの、夢―――・・・?

あたしの夢は・・・



〔裕貴!〕

〔萌香・・・綺麗だな〕

〔ありがとー♥
一生、幸せに過ごそうね〕

〔あぁ・・・〕


・・・裕貴との、結婚・・・。

だからそのために、裕貴と同じ高校に行く・・・。


あ・・・。


「ありがと・・・裕貴」


あたしの夢、叶うかな。

もし、叶わなくても。

裕貴の幸せを、一生願う―――――・・・。
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