ひとりがさみしいなら
「つーかーさ!!
どーしたんだってばぁ!!!」

・・・ようやく気づいたらしい司。
鈍すぎ。


「萌香・・・。
お前を芸能人と見込んで頼みがある」


・・・え?
司が改まっちゃって“頼みがある”なんて。

「なにー?」


「そ、相談、のってくんねぇか?」


そーだん?
なぁんだ、そんな事。




「実は僕、ラブレターもらっちゃって・・・
・・・好きな子から」




・・・え゛。

「ってえぇえぇええぇぇえええええっぇぇええ!!!!!!
てかまずその前に司ってすっっ・・・好き・・・好きな子・・・」

あたしは焦ってカミカミだった・・・(笑)。


「池田寿々(いけだ・すず)って子、なんだけど」


寿々ちゃん・・・。
なんか、清楚そうな名前・・・。


「女の子らしい子でさ、成績も毎回トップで。
何もかもが完璧なんだよ」


うん、なんかそういう感じする。


「告白・・・
OKしたいんだけど。
女子って、どうやってOKしてくれれば嬉しーの?」


・・・なぁんだ。


「そーゆー事か!!!
あたしにまっかせなさぁい!!
寿々ちゃんの好みぴったりの告白OK法を伝授してあげる!!!」


司への恩返しのためにも

何かしてあげなくちゃ―――――
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