ピンクマーブル
目の前に出された
恒例、三段ホットケーキ。
ハチミツとバターを
しっかりつけて、
口に運んだ。
『すっごいおいしい!』
『そう?良かった。』
『うんっ!凜、
料理上手だねっ!』
私が次々食べていると…。
『あんまり食べると太るぞー』
『いーの!糖分は
頭のご飯ですよっ』
"ははっ"と笑った凜は
少し黙った。
『凜?どうしたの?』
『…ずっと、灯梨に
食べてほしかったんだ』
…また来た。
夕べと同じドキドキ。
変に意識しちゃダメだってば!
自分に言い聞かせる。
『う、うん!
私も食べれて嬉しいよ!』