続・特等席はアナタの隣。
後方に座ったのは、講義をマジメに受ける気になれないから。

こうしてやる気はいつまでも出ないまま、チャイムが鳴り、講義が始まった。

周りを見渡してみると、友達同士で喋っていたり、ゲームをしていたり、自分と同じように講義を聞いていない人も多い。みんな、単位を取得するためだけに出席していると思われる。

みんな不マジメだなぁ…。


自分のことは棚に上げてそんな事を思っていると、後ろの方からザワザワっと声が上がった。


……なんだろ?

後ろにある出入り口の方をくるりと振り返ると、なんとそこにはいるはずのない人物の姿があった。


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