続・特等席はアナタの隣。
兄貴には悪いが、今の自分は苛立ちと嫉妬で余裕がない。


亮さんの言う通り、モカが二股をかけるとか、そんなことはあり得ない。

今見た光景だって、何か理由があるってことくらい分かる。


ただ、俺の知らない、他の男と一緒にいたという事実が嫌でたまらない。


今すぐモカに電話して真相を聞き出せばいいのに、それすらもビビってできない。

本当に、モカに対しては余裕がなくなる…。


何もできない情けない自分に、思わずため息が零れた。

< 163 / 387 >

この作品をシェア

pagetop