続・特等席はアナタの隣。
しばらく私を見つめたあと、和泉君はフイと視線を逸らして、再び俯いてしまった。

……どうやら、やはり私ではダメみたいだ…。微妙にショック…。


でも……ますます気になるっ!!和泉君をここまで落ち込ませるなんて…!!


気になるけど…無理やり聞き出すわけにいかないしな…。

和泉君、言うつもりないみたいだし。

しょうがない、そっとしておこう。


そう決めて大人しく隣に座っていると、突然和泉君が頭をグシャグシャッとかきあげながら大きな声を上げた。


「やっぱりダメだっ!!気になってしょうがないっ!!」

そう言って身体をこちらに向け、私の両肩をガシッと掴んだ。



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