続・特等席はアナタの隣。
突然何っ!?

驚きで声も上げられずにいると、和泉君は真剣な顔で私に迫った。


「モカ。あの男は誰だ」

「え!?あの男…?何のこと…?」

「昨日の夜、男と2人で歩いてたろ」

「男と2人!?……あ!!」

もしかして、優作さんのこと!?まさか、和泉君に見られてたの!?

一瞬考え込んだ私に、肩を掴んでいる和泉君の力がグッと強まった。


「ち、違うの!!あれは純ちゃんのお兄さんなの!!送ってもらって!!」

「純ちゃんのお兄さん…?何でそいつがモカを送るわけ?」

「夕飯ご馳走になって、気付いたら夜遅くなってて…。おばさんがお兄さんに頼んじゃったの…私も断れなくて…」


もしかして!!

和泉君の様子がおかしかったのは私が原因だったの!?

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