続・特等席はアナタの隣。
動揺で固まったままでいると、和泉君は唇を離して切なげに呟いた。


「頼むから…。何っ回も言うけど、遠慮するのはやめてくんない?…俺にも」

「そ、そんなつもりじゃ…」

「じゃあ、今度から必ず呼べよ?……他の男がモカを送るとか、耐えらんねえから…」

「うっ…で、でも、仕事中とかに呼び出しちゃったら迷惑じゃ…」

「……だから、迷惑じゃねえっつってんだろ」

なかなか頷かない私に、和泉君が凄んだ表情で睨んできた。


「わ、分かった!!連絡する!!」

恐すぎるよ!!大人しく従おう…。


「ホント、頼むからこれ以上不安にさせるな…」

「は、はい…。なんかスミマセン…」

そんなに私って和泉君に心配かけてんだろうか…。私の方が不安になること多いと思うのに。

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