続・特等席はアナタの隣。
今年の4月、私たちは大学生になった。

「たち」というのは、もちろん和泉君のことだ。

てっきり和泉君はサッカーの道に進むのかと思っていた。現に色んなクラブチームからスカウトがあったし、監督もかなり推薦していた。

でも和泉君は、「親父の会社継ぐことになるし、経済学んだ方が役に立つ」とあっさりサッカーの道は捨て、この一ツ橋学園大学に進学したのだ。

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