続・特等席はアナタの隣。
こうして腕の中にいるときだけだ。モカが俺のだって実感できるのは…。

油断すると、フラフラ〜とどこかへ行ってしまいそうで、心配でたまらない。


本音を言うと、男がいる家の家庭教師なんか行ってほしくない。

……このままずっと閉じ込めておきたいくらいだ…。


俺がそこまで想ってるなんて、モカは知らないだろう。ていうか、そんなこと言えないけれども。

絶対引かれてしまう…。


ほんと、相当重症だな、俺は…。


そんな自分に苦笑しながら、モカが起きないように頬をひと撫でしてそっとキスを落とした。

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