続・特等席はアナタの隣。

「あの…と、友達の話なんですけどね…」

「なぁんだ、友達の話？」

さすがに自分の話として相談するのは恥ずかしい…。架空の友達の話として相談することにした。


「えぇ…あの、友達の彼氏なんですけど…。凄くカッコよくて、完璧で、いつも女の子から騒がれちゃうような人で…。噂にも振り回されるし…。そのせいで、彼女でいる自信をなくすっていうか…一緒にいると、自分が卑屈になるっていうか…」


「うんうん、それで？」


「本当に私でいいのかなとか、私じゃ釣り合わないんじゃないかとか考えちゃって…。そうなるとどんどん周りの目が気になって…。一緒にいる所を見られるのも嫌になって…」


「つまり、パーフェクトな彼氏の隣にいるのがしんどくなっちゃったんだ」


「っ…」

優作さんにズバリと指摘され、思わず言葉に詰まってしまった。