続・特等席はアナタの隣。

「うーん…経験したことない悩みだなー」

私の話を聞いた優作さんが苦笑しながら言った。


「で、ですよね…」

ハハハ…とわざとらしい笑顔で返した。


やっぱりおかしいよね、こんな悩み…。優作さんも困ってるじゃないか…。


もういいですよ、と切り上げようとしたところで、「ねぇ、モカちゃん」と優作さんが私に聞いてきた。


「その友達は、彼氏と一緒にいて楽しいと思えないの？」

「え…？」

「だって、一緒にいると疲れちゃうんでしょ？」

「え…え、と…」

「なんか、ムリして付き合ってるように聞こえるんだけど…」


「………」


優作さんの言葉に何も答えられないでいると、ちょうどそこへ「ただいま〜!!」と純ちゃんが帰ってきた。