続・特等席はアナタの隣。
教室に入り、さっきの麻美の言葉を思い出していた。


確かに、周りなんて関係ないと頭では分かっている。それでもいちいち気にしてしまう私は、本当に情けない…。和泉君にも何度も注意されていたし。



麻美の言う通り、私は一体どうしたいんだろう…。


私の曖昧な態度のせいで、和泉君をかなり困らせているのは分かっていた。


何度も何度も私を気にかけて、話しを聞いてくれようとしてくれた。

あの夜も…。

それなのに、いつものように女の子やスカウトの人に掴まっている和泉君を見ていると、自分の存在が恥ずかしく思えてきた。和泉君の隣にいるのが相応しくないように思えて…。


そんな自分の勝手な思いのせいで、和泉君にひどい言葉をぶつけてしまった。

一緒にいるとしんどいとか、普通の彼氏がよかったとか…。

すごく傷付けてしまった…。


私って…なんて最低なんだろう…。

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表紙・目次

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