続・特等席はアナタの隣。
「この前……和泉君にひどいこと言ってごめんなさい…」

「あ、あぁ…いや…」

「あんなこと言ったくせに…、虫が良すぎるって分かってるけど…それでも、和泉君に謝りたくて…」

和泉君は私の目を見つめ返しながら、何も言わず黙って聞いていた。


「あの時…本当に自分が卑屈になってたっていうか…。和泉君の隣にいることが心苦しくなってて。和泉君の隣は相応しくないって…」

「モカ…」

「でもね…そう思うくせに、和泉君が離れていくって考えたらすごく恐くて…。イヤだって…。勝手でしょ?」


情けない笑みを和泉君に向けるけど、和泉君はずっと真剣な表情で聞いていた。



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