続・特等席はアナタの隣。
和泉君と一緒に歩いていると、「あんな子が彼女?」といった感じの視線をヒシヒシと感じる。しかも、そういう視線がああいう美人から送られると…。

そりゃネガティブにもなるよ…。


はぁ…。

今日何度目かのため息を吐きながら歩いていると、和泉君から着信が入った。

「もしもし和泉君?」

『モカ?今どこ?』

「今?次の講義に向かってるけど…」

『どこの教室?』

「どこって…ええと…」

次の講義がある教室の場所を教えると、和泉君は「そ。じゃあ」と電話を切った。



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