続・特等席はアナタの隣。
それからしばらく、お互い何も話さず黙ったままこの時間を過ごしていた。

会話はないけど、ここには穏やかな時間が流れていて、とても居心地がいい。なんというか、すごく落ち着く。


ポカポカと暖かい陽射しや、優しく吹くそよ風も関係しているのかもしれない。


和泉君が隣にいてこんなに心が休まるのは、本当に久しぶりかもしれない。


いつもこんな感じだったらいいのになぁ。



この時間が嬉しくなって、思わず和泉君の肩にコテッと頭をあずけてしまった。


いつもわたわたとテンパッている私にはない行動だ。こんなこと普段はできない。しかも外で。


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