続・特等席はアナタの隣。
一体何の用事だったんだろ…?

不思議に思いながら携帯を鞄にしまい、教室に入った。


広い教室、多くの学生が賑わいを見せている中、後方の空いている席に座り、講義が始まるまでぼーっと過ごしていた。

私がいるのは家政学部。趣味の料理が高じて、せっかくなら栄養士の資格を取ろうと思っている。

しかし、講義は好きなことばかりを学ぶというわけじゃなく…。必修科目など様々な講義を受けていかなければいけない。


「あぁ…なんだかやる気が出ない…」


思いのほか、先ほどの和泉君の噂話が気になっているのかもしれない。
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