続・特等席はアナタの隣。
明らかにガックリしている和泉君に申し訳ないと思いつつ、次の講義に行かなければいけないため、「じゃあね」と別れて教室に向かった。

和泉君は夕方までみっちりと講義が詰まっているけど、私は次の講義で今日は終わり。だから、一緒に帰ることもできない。


せっかく誘ってくれたのに、本当申し訳ないよ…。



教室に入り、心の中で謝罪していると突然後ろから声をかけられた。


「ねえ?あなた」

「……はい?」

後ろを振り返ると、そこには、はっきりとした顔立ちのスレンダー美女が立っていた。


……誰?この人…。

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