続・特等席はアナタの隣。
おそらく先ほどの美女は、お昼に和泉君が私を連れて行ったのを見たのだろう…。


和泉君と大学内で接触すると、かなりの視線を浴びてしまう。和泉君は、そこにいるだけで視線を集めてしまう人だから。


いつかはこういう風に言われるんだろうと懸念していた。だから、なるべく接触するのは避けていたのに…。


「あぁ…やだなぁ…」

さすがにめげてしまう。


はぁ…。


ウジウジと気にしてしまう自分にも嫌気がさす。

さっきまで穏やかだった心は、一気に雲ってしまった。
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